作品紹介

 


「春告鳥」 2018.09


よくある”梅にウグイス”のモチーフを選んだのは、日本画のたらし込みの技法をリュネビル刺繍で表現できないかと思ったからです。紙を湿らせ絵の具をにじませて木の幹の質感を出すことを、スパンコールのグラデーションで行うのは一つの挑戦でした。そのためどの材料を使うか考える時間がとても長かったのが印象に残っています。


「牡丹」Pivoines 2017.11    

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春先から始めたのですが夏場に「パリの刺繍学校」の出版のため中断、秋から冬にかけてやっと完成しました。牡丹の花びらには果物のパッケージに敷いてある吸水シートを使いました。背景の菱形は和風テイストをねらったものの色使いに悩み、終わってみれば水色と深紅を両サイドの黒が引き締めてくれたかと思います。列ごとの数を決めて留めると、ビーズの素材自体にばらつきがあるためいびつになってしまいます。数にこだわらずスペースを埋めるつもりで刺すと自然と菱形が出来ました。